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自社に合う社労士の探し方と選び方とは?見極める3つのポイントも解説

社労士ってどうやって探せばいいの?専門的な内容は任せて、事業に専念したい!」
「今の社労士とは方向性が合わない…でも、
自社に合う社労士ってどう選べばいいの?

自社で行う給与計算や社会保険手続きなどに限界を感じ、社労士への依頼を考えているものの、「どう選べばいいのか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
また、顧問社労士を変更したくても、自社に合う社労士を見つけるのが難しいと感じている企業も少なくありません。

この記事では、社労士の一般的な探し方や、自社に合う社労士を見極めるポイントを解説します。
さらに、コロナ禍をきっかけに進んでいる社労士のオンライン顧問についてもご紹介しますので、社労士選びの選択肢を広げるヒントになれば幸いです。

社労士の探し方5選!自社に合う方法を見つけよう

社労士の探し方は、主に5つの方法があります。
それぞれの特徴を解説しますので、どの方法が自社に合うか参考にしてください。

① 横のつながりを活用する

メリット

紹介してもらうことにより、探す労力がかからない

人柄や強みを知ったうえで、契約できる

デメリット

社労士が提供するサービスの内容を知らない方からの紹介は、ミスマッチが起こる可能性がある

合わなかったときに、紹介者を気にして解約しにくい

労力をかけず、安心感を持って社労士を探す方法の一つが、知人や同業の経営者から紹介してもらうことです。

紹介であれば、その社労士の人柄や強みを事前に知ることができるのが最大のメリットでしょう。さらに、同業種の顧問社労士の場合、業界の労務管理に精通しているため、その業種特有の課題を把握しています。
いざという時の対応を任せやすく、社労士とのやり取りにかかる時間を最小限に抑えられるでしょう。

また、税理士と顧問契約を結んでいる場合、その税理士から社労士を紹介してもらうケースもあります。
社労士と税理士が連携していれば、給与資料の受け渡しなどがスムーズになり、企業側の負担を減らせるでしょう。

一方で、「知り合いの社労士を紹介する」というだけの紹介には、注意が必要です。
実際に顧問契約を結んでいない知人からの紹介は、社労士が提供するサービス内容を詳しく知らないケースもあり、企業のニーズと合わない可能性が高いです。

紹介を受ける際にはすぐに契約するのではなく、社労士の専門分野や実績を確認しながら、自社に合うか慎重に判断しましょう。

② 公式の「全国社会保険労務士連合会」で検索する

メリット

国から認められた公的団体のサイトのため、信頼性が高い

各都道府県の社労士を探すことができる

デメリット

掲載されている情報が少ない

全国社会保険労務士連合会(以下、連合会)は、社労士が活動するために登録が必要な公的な団体です。
連合会の公式サイトには、登録済みの社労士の連絡先が掲載されています。

都道府県から市町村・専門分野を絞り込んで検索できるため、相談したい内容に特化した社労士を効率よく見つけられます。
特に、同じ地域で活動する社労士を探したい場合や、直接対面で相談したいときに有効な方法でしょう。

一方で、掲載されている情報が少なく、連合会のサイト上だけでは詳しく分からないのが難点です。
社労士の名前や事務所の住所・電話番号が載っているものの、顔写真や実績はなく、具体的な専門ジャンルが記載されていないケースもあります。

そのため、連合会のサイトで気になる社労士を見つけたら、事務所のホームページの確認や打ち合わせを経て、自社のニーズに合った社労士かどうかを判断すると良いでしょう。
また、都道府県ごとの連合会サイトや自治体のHPで案内されている、社労士による無料相談会の活用も有効です。同じ地域で活動する社労士と顔を合わせて話せる機会になります。

③ 民間の社労士検索サイトを活用する

メリット

より詳しい社労士の情報を検索することができる

デメリット

公式サイトではないため、掲載情報の正確性や信頼性に差がある

単なるまとめサイトでは十分な情報が得られない

連合会は、いわゆる社労士の「公式サイト」ですが、民間企業が運営する社労士検索サイトで探すのも一つの方法です。

これらのサイトは、企業と社労士をつなぐマッチングサービスの役割を果たしています。対応地域や専門分野にくわえ、社労士の顔写真や経歴・実績、ホームページのリンクなど、より詳しい情報を検索することができます。

相談依頼をする前に、社労士の人柄や雰囲気を知ることができるのも大きなメリットです。
一方で、民間の検索サイトは、公的な機関が運営しているわけではないため、情報の正確性や信頼性に差がある点に注意が必要です。
気になる社労士を見つけたら、事務所のホームページの確認や打ち合わせを経て、総合的に判断すると良いでしょう。

「社労士 + 地名 + 依頼事項」で検索する

メリット

直接ホームページにアクセスし、詳細を確認できる

デメリット

ホームページを作っている社労士の数が少ない

連合会サイトや社労士検索サイトで見つからない場合は、「社労士+○○市+相談したい内容」といったキーワードでWeb検索してみましょう。

たとえば「社労士 広島市 給与計算」で調べると、約20万件* と多くのサイトがヒットします。(*記事執筆時点)
社労士のホームページに直接アクセスできるため、料金体系や提供サービスの詳細を確認しやすいのがメリットです。

一方で、社労士全員がホームページを持っているわけではなく、特に個人事務所や小規模な社労士事務所では未作成のケースも少なくありません。そのため、検索しても希望の条件に合う社労士が見つからないこともあります。

もしWeb検索で十分な情報が得られなかった場合は、検索ワードの変更や地域で開催されている社労士の無料相談会への参加、連合会や社労士検索サイトと併用することで、選択肢を広げましょう。

⑤ 「社労士 + オンライン + 依頼事項」で検索する

メリット

全国の社労士から探すことができる

デメリット

紙ベースの資料の受け渡しや、直接顔を合わせることが難しい

地域や対面にこだわらない場合は、「社労士+オンライン対応+相談したい内容」でWeb検索すると、選択肢が大きく広がります。

オンライン対応を積極的に取り入れている社労士は、クラウド型の人事・労務管理ソフトを活用し、業務の効率化を進めているケースが多いです。
そのため、労務手続きなどをスムーズに進めたい企業にとって、有効な選択肢の一つといえるでしょう。

一方で、オンラインのみの対応では、紙ベースの書類のやり取りがしにくく、対面での細かい相談が物理的に難しい場合があります。
書類の手渡しやFAXの利用、手書きやエクセルでの労務管理など、これまでのやり方を継続したい企業にとっては、オンライン対応の社労士がニーズと合わない可能性が高いです。

 「直接会って話したい」「書類を手渡しでやり取りしたい」という場合は、事前に対面や郵送の対応が可能かを確認すると安心です。
自社の業務スタイルに合うかどうかを見極め、オンライン対応のメリットを最大限活かせる社労士を選びましょう。

自社に合う社労士を見極める3つのポイント

前章では社労士の主な探し方を紹介しましたが、社労士選びには自社との相性やサービスが適しているか、慎重に判断する必要があります。

ここでは、自社に合う社労士を見極める3つのポイントを解説します。

① 社労士との相性は問題ないか

社労士との付き合いは長期的になるので、相性を確認することは非常に重要です。少なくとも3〜4人の社労士と面談することをオススメします。

たとえば、社会保険や労働保険の事務手続きだけを依頼したい場合でも、定額の顧問料しか設定されていない社労士事務所だと、コスト面で割に合わない可能性があります。必要な業務量に応じた柔軟な料金体系があるかどうかも、判断基準の一つになるでしょう。

また、話しやすさやレスポンスの早さ・求める対応の速度など、円滑なコミュニケーションができそうか確認するのも大切なポイントです。

自社に合うサービス内容や料金を設定できるのか、どこまで対応してくれるのかなど、気になる点を整理して、面談時に確認しましょう。

② 提供サービスが自社と合うか

社労士が提供するサービスが自社と合うかは、事前に確認しておきましょう。

たとえば、助成金の申請やコンサルティングも対応可能な社労士であれば、事務手続きや給与計算にくわえ、必要なときに専門性の高いサービスを受けることができます。

また、医療・建築などの専門業種に特化した社労士だと、その業界特有の問題に精通しているため、最適な就業規則の作成や労働問題が起きたときの対応など、コミュニケーションコストは低く抑えることができるでしょう。

③ デジタル化に取り組んでいるか

企業と社労士とのやり取りは、従来紙ベースが主流でしたが、最近ではチャットツールやクラウドソフトを活用して効率化を進める社労士も増えています。

たとえば、給与計算や労務・勤怠管理をクラウドで一元化している企業なら、同ソフトを活用している社労士のほうがスムーズに連携することができます。

一方で、紙やエクセルなどで給与計算や労務・勤怠管理を行っている企業でも、その企業に合わせたツールを提案してくれる社労士もいるため、デジタル化で業務負担を減らしたい場合は重要な判断基準となるでしょう。

社労士は遠方でも問題ない?距離より大事ポイントとは

社労士を選ぶ際、「近くの社労士のほうが安心」と考える方も多いでしょう。直接顔を合わせて相談できる安心感や、労働問題など急な対応が必要な場面では、距離が近い方がいいと感じるかもしれません。

しかし、コロナ禍をきっかけにオンライン対応が広がり、物理的な距離は以前ほど重要ではなくなっています。

デジタル化が進むこの時代に、距離よりも大事なポイントを解説します。

自社と合うなら距離は関係なし

社労士を選ぶうえで最も重要なのは、自社との「相性」です。社労士の人柄や相談のしやすさ、自社が求めるサービスが提供できるか、そのサービスの質の高さを重視しましょう。

オンライン対応が可能な社労士であれば、場所や時間の制約が少なく、必要なときにすぐWeb会議を開けるのもメリットです。また、給与や労務・勤怠管理のクラウドソフトを活用すれば、データの共有がスムーズになり、業務の効率化にもつながります。

希望に合う社労士が近くにいなくても、全国対応可能な社労士を視野に入れると、より自社に合ったサポートを受けられる可能性が広がるでしょう。

まとめ

社労士の探し方は、知人や同業の経営者からの紹介・サイトやWeb検索が一般的です。物理的な距離の近さや紹介から社労士と契約を結ぶのも一つの方法ですが、長期的な視点で自社に合う社労士を選ぶことが重要です。

社労士との相性や提供サービスが自社と合うか、労務・勤怠・給与システムを活用しているかなど、重視したいポイントをまとめて、少なくとも3~4人の社労士を比較検討しましょう。

また、社労士とのやり取りにかかる時間を抑えるため、使用するツールやオンライン顧問の可否も、選定時の重要なポイントとなります。
現在は遠方の社労士でも問題なく業務を依頼できるため、地域にこだわらず自社に合う社労士を選ぶことが可能です。

自社に合った社労士を見つけることで、労務管理の負担を軽減し、本業に専念できる環境を整えましょう。

オンライン顧問で、社労士をもっと身近に

あかつき社会保険労務士法人は、オンラインで全国対応しており、システムで労務管理の効率化を図る「スマート労務®」というサービスを提供しています。

「距離よりもサービスが合う社労士に依頼したい」「システムを導入して業務効率化を進めたい」といったご希望がありましたら、お気軽にご相談ください。

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