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【一覧表あり】2026年施行・改正法令まとめ|労務担当者が押さえておきたい実務対応ポイント

毎年のように行われる労務関連の法改正ですが、複数の改正が同時に進む場合には、そもそも自社が対象かどうかを見落としたり、対応の優先順位を誤ってしまうリスクが高まります。こうした事態を防ぐために重要なのは、制度を一つずつ個別に追うことではなく、法改正全体の流れを把握したうえで、自社に必要な対応を整理しておくことです。

そこで本記事では、2026年に施行・改正される主な制度について、実務対応の検討に役立つよう、一覧表を中心に分かりやすく整理しました。

「自社はどこまで対応が必要なのか」「何を、いつまでに整理すべきか」そうした疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

  Point💡
 ・2026年は安全衛生・社会保険を中心に、実務影響の大きい改正が集中

 ・施行時期が分散し、段階施行・施行日未確定の制度も含まれる点に注意

 ・一覧表で該当項目を確認したうえで、早めの対応整理が重要

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2026年施行・改正法令一覧

施行時期改正法改正内容
2025.5月
から3年以内
労働安全衛生法労働者50人未満の事業場へのストレスチェック義務化
2026.1月労働安全衛生法石綿調査の有資格者実施を義務化
2026.1月労働安全衛生法検査機関・検査業者の規制強化
2026.4月厚生年金保険法在職老齢年金の支給停止基準額引上げ(51万円→62万円)
2026.4月
から3年以内
厚生年金保険法、国民年金法脱退一時金制度の見直し
2026.4月労働安全衛生法高年齢労働者の労災防止対策を努力義務化
2026.4月女性活躍推進法情報公表義務の対象拡大・有効期限延長
2026.4月医療保険各法等こども・子育て支援納付金の創設
2026.4月労働施策総合推進法カスタマーハラスメント等対策の強化
2026.7月障害者雇用促進法障害者法定雇用率引上げ(2.5%→2.7%)
2026.7月労働安全衛生法化学物質届出の電子申請原則化
2026.10月厚生年金保険法、健康保険法等社会保険加入時の賃金要件撤廃(106万円の壁)
2026.10月厚生年金保険法、健康保険法等新規加入者への事業主支援措置
未定労働基準法各労働時間制度の見直し検討
※この一覧表は2025年時点で公表されている予定を含めた情報をもとに作成しています。

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安全衛生・健康管理に関わる改正

ストレスチェック制度の対象拡大(政令で定める日/2026年以降)

何が変わる?
これまで努力義務とされていた規模の事業場にも、ストレスチェック制度が拡大される予定です。

どんな会社に関係ある?
労働者50人未満の事業場が対象となります。

会社は何をすべき?
現時点での対象範囲や、今後の対応方針を整理しておくことが重要です。

工事前の石綿調査の要件強化(2026年1月)

何が変わる?
工作物の解体・改修工事前の石綿調査は、「一定の知識・資格を有する者」による実施が必須となります。

どんな会社に関係ある?
建設業、設備工事業、改修工事に関わる企業など。

会社は何をすべき?
社内で対応するのか、外注するのかを含め、調査体制の確認が必要です。

ハラスメント・均等に関わる改正

カスタマーハラスメント等への対応強化(2026年4月予定)

何が変わる?
いわゆるカスタマーハラスメントや、求職者等へのハラスメントについて、企業に対応が求められる方向で制度が整備されます。

どんな会社に関係ある?
業種・規模を問わず、社外との接点を持つすべての企業。

会社は何をすべき?
相談体制や対応ルールが、現状に合っているかを確認する必要があります。

社会保険・年金・手続きに関わる改正

年金制度の見直し(2026年4月)

何が変わる?
年金制度の機能強化を目的とした改正が段階的に施行されます。

どんな会社に関係ある?
従業員を雇用しているすべての会社。

会社は何をすべき?
自社の給与設計や手続きへの影響があるか、事前に確認が必要です。

一部手続きの電子申請原則化(2026年7月)

何が変わる?
新規化学物質等に関する一部手続きが、電子申請を原則とする形になります。

どんな会社に関係ある?
製造業・建設業など、化学物質を取り扱う可能性のある企業。

会社は何をすべき?
社内の申請フローや担当者の整理が求められます。

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一覧表だけでは実務判断が難しい

こうして一覧で確認すると、「自社に関係がありそうな改正」が見えてくる一方で、

・本当に自社は対象なのか
・今の運用は問題ないのか
・何から、いつまでに対応すべきか

といった疑問が残るのではないでしょうか。
実際のご相談でも、「制度は知っているが、対応が合っているか分からない」という声は非常に多く聞かれます。
法改正対応は、「知ること」よりも「自社に当てはめて整理すること」が重要です。

あかつき社会保険労務士法人ができること

あかつき社会保険労務士法人では、2026年施行・改正法令について、

自社に影響する改正の洗い出し
対応が必要なもの/不要なものの仕分け
就業規則・社内ルールとの整合性確認
年間の労務スケジュールへの落とし込み

など、「一覧を見て終わり」ではなく「対応できる状態」まで整理するサポートを行っています。
施行直前に慌てるのではなく、今のうちに全体像を把握しておくことで、無理のない対応が可能になります。

まずは「整理」から始めてみませんか?

2026年の法改正について、「自社に関係する内容があるか一度整理しておきたい」という場合は、あかつき社会保険労務士法人までお気軽にご相談ください。

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