マネーフォワード年末調整の最初の最初

シリーズ：HRTech　人事労務システムの奥深さ（3）

いよいよ年末調整の時期。ちょうどよいタイミングで「マネーフォワード年末調整」がリリースされました。弊社からご契約いただいているお客様にもお使いいただいたのですが、使い始めるための最初の設定に戸惑われた方がいらっしゃいましたので、マネーフォワードクラウド給与から最初の設定を行うところまでの流れを整理してみました。

「管理コンソール」を理解すれば、もう大丈夫。

マネーフォワードさん開催のセミナーに参加しそびれたお客様や、参加して資料を見ても途中で戸惑われた方に向け、弊社が2021年11月時点で把握している設定方法をお伝えします。なお今後機能追加や変更があった場合、あるいは毎年の仕様変更等により、下記情報通りの設定ではなくなる可能性もございます。あらかじめご了承ください。最新情報は下記にてご確認ください。

マネーフォワードクラウド年末調整サポートページ

①まずはマネーフォワードクラウド給与の「その他業務」メニューより、「年末調整」を選択します。

②すると「マネーフォワードクラウド年末調整」へ遷移し、こんな画面が表示されます。

③最初に「マネーフォワードクラウド給与」と連携させましょう。
「連携」画面に表示される「マネーフォワードクラウド給与」欄にある「連携」ボタンをクリックしてください。

④「事業者」設定も、「マネーフォワードクラウド給与」から更新してください。
「事業者」画面で、まずは「クラウド給与から更新」ボタンをクリックしてください。
気をつけたいのは「法人格の位置」「法人名称」の部分です。「株式会社」などが名称の前にくるのか、後に来るのかを「法人格の位置」のラジオボタンで選択した後、「法人名称」に表示される「株式会社」などを削除しておく必要があるようです。「法人名称（フリガナ）」でも同様に削除しておいてください。

⑤事業所（支店）情報をご確認いただき、必要があれば追加や編集を行います。
画面上部にある「事業所（支店）情報」タブをクリックし、支店などの情報が正しく読み込まれているか確認してください。

⑥（「マネーフォワードクラウド給与」で従業員を招待していない場合）ユーザー登録を行います。
※既に「マネーフォワードクラウド給与」で従業員を招待しWeb明細等をご利用の場合は、この操作は不要です。⑧をご覧ください。
多くの方が迷った作業がここでしょう。ボタンの中に出てくる「管理コンソールってなんだろう？」となったようです。

この「管理コンソール」とは、マネーフォワードクラウドシリーズすべての利用を管理するところのようです。名前がグレーで表示されている場合は、「マネーフォワードクラウド給与」に登録されている従業員で、まだ「マネーフォワードクラウド年末調整」には登録されていない人です。「管理コンソールにユーザーを追加する」ボタンをクリックするとこれらの従業員が「マネーフォワードクラウド年末調整」に登録できる準備が整います。

なお、ここにメールアドレスが登録されると、従業員の方々にログイン案内メールが送付されるようです。ただし、Webで年末調整をせず紙で回収する場合は、メールアドレスは不要です。
給与担当者の方で全権管理者となる方は、「管理者」として、そして「年末調整対象者」として、２つの招待を行うことになります。

⑦登録された従業員情報に、必要であれば編集を加えてください。
編集ボタンをクリックすると、権限や従業員番号を登録できます。通常の従業員の方であれば「一般従業員」となります。年末調整を管理される方や給与担当者の方であれば「全権管理者」や「一般管理者」を設定してください。社労士や税理士を招待する場合は「全権管理者」あるいは「管理者（代理）」などを設定するとよさそうです。

ここまでの設定は第一段階、いわば「マネーフォワードクラウド年末調整」というシステムを使うための、初期設定のようなところです。

⑧ここからは設定の第二段階に入ります。「年末調整管理」メニューの「従業員一覧」に、従業員を追加します。
「クラウド給与からインポート」の欄に表示されている「インポート」ボタンをクリックしてください。従業員が追加されます。

一度インポートした従業員を再びインポートすると、従業員情報は都度上書きされてしまうそうです。年末調整が進み始めた後にもう一度インポートすると、ステータスが「未依頼」「回収済/未確認」の従業員は、申告内容が上書きされてしまうので、注意が必要です。上書きされると支障がある従業員は、ステータスを「未依頼」「回収済/未確認」以外に変更しておく必要がありそうです。